2月18日　東京地方、大雪。 東京の夜も今夜ばかりはしんしんと静まりかえって、やさしい佇まいを見せておりました。 降りしきる雪の中を深夜歩いてみると、雪灯りの中を家路へと急ぐ人々の後ろ姿さえも、何故か懐かしさを感じます。
　思い出すのは2年前。私が帰国し、暫くして仙台に行った事です。 昼過ぎより小雪が降り始め、それでも私達は何の懸念もなく、壊れかかったライトバンで仙台へと出発しました。 途中から少しずつ雪は積もり始め、それにともない交通渋滞になりました。 福島を過ぎる頃は道路はほとんど麻痺状態となり、一時間かかって10メートル進めばよい方でした。 暖房もきかぬ車の中で凍えながら、ただただじっと耐えておりました。 結局、仙台にたどり着いたのは明け方の4時頃になり、もちろん私達は酒をあびるほど飲み、ふとんの中に入りました。
　それから数日して"ズームイン朝"に出演した時も雪がひどく、寝ぼけ眼をこすりながら、 腫れぼったい顔をしてTVに顔を出したものでした。
　そういう辛い思い出も過ぎてしまえば良い思い出。昔の事を思い出して笑ってお話をしていられます。
　この世の中、生存するだけでも大変なのに、生きるって事、もっともっと苦しくてむつかしい事だと思います。 毎日すれ違いと誤解の生き様なのです。何を幸せと考えるかはその人次第なのですが、そんなものは霧の中の肖像画のようで、 探しても見つかるものかどうかわかりません。しかしそれを信じている生き方を私は美しいと思います。
　人間の最後の宝はパンドラの箱です。「出して下さい。私は希望です」
　よくもまあ私もこの年になるまで生き延びてこられたものです。
　雪の降る夜は魔法の夜　やさしい夢を見せてくれます。
　-それにしても　セーラー服のにおいが欲しい。誰か紹介してくれ（岡本太郎風に）-ナンダカワカラナイ
　ということで、今月はたくさん失恋したけど、私めはまだ生きております。　Jin

ハイ、今年最初の更新は『J.I.N通信』のバックナンバー第9号でございます。 世の中には1ヶ月でたくさん失恋をするという随分と気の多い人がいるようです。 確かに「あぁ、あの猫かわいいなぁ...」とひょろひょろ〜と一目惚れした猫のあとをつけていく事はありますが、 トウガラシは冷めているのか？！人についていく習性はないというか、 現実に身近で魅かれるような相手が少ないのでしょう。こんな性分で残念というか、何というか。 まぁ、人並みの体力がないので、やはりトウガラシでいいのでしょう。ああ、今日も生きている。 髪型といえば、私めもアデランスではないけれど、 映画『砂の惑星』に登場するキャラのような髪型になって唖然とした事があった。 もともと髪の毛が太く多いトウガラシが肩までの長さの髪でトップからパーマをかけるとどうなるか。 化けもののような姿が鏡にうつっておった。以後、美容師さんにはきちんとしつこく指示する事にしているのだ （しかしこの15年程、美容室には通っていないなぁ）。 Jin氏の腰まで長かった頃の写真はご自宅に飾ってありますのでご覧あれ。 ＜注＞第9号の2ページ目に『今月の新しいお友達』コーナーが設けられていますが個人情報が書かれております故、 省略させていただきました。そのページのデザイン等、興味のある方は原物が教室にあるのでご覧になって下さい。